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15歳の少年が発明した「すい臓がんの早期発見方法」とは?すい臓がんの生存率は~%!何故こんなに見つけるのが下手なんだ!メソテリン

15歳が発見したすい臓がん 早期発見法 10:42

みなさんはこんなことを経験したことがありますか?
とにかく辛くて、混乱するようなことに遭遇し、起こったことをできる限り調べてなんとしても理解するしかない、という気持ちになった経験はありますか?

13歳のとき、家族で親しくしてた叔父さんのような人が、すい臓がんで亡くなりました。

本当に身近な人がこの疾患に襲われ、もっと知らなければと感じたので、ネットにつないで答えを探しました。インターネットを使って、すい臓がんの色んな統計を見つけました。その統計は衝撃的なものでした。すい臓がんの85%が、手遅れな段階でしか発見されず、患者はたった2%以下の生存率しかないというのです!

なぜすい臓がんを見つけるのがこんなにヘタなのか?

理由?現在の現代医学が使っている技術は、60年前のものを使い続けているからです。うちの父さんよりも年上です(笑)

それだけでなくて、かなり高価です。判定ごとに800ドルかかって、その上検査ははなはだしく不正確で、すい臓がんの30%以上を見落としてしまいます。担当医が検査の指示を出すには、バカバカしくなるほど患者をがんと疑う必要があります。

これを知って、もっといい方法があるはずだという確信がありました。
そして、すい臓がんを効果的に検出するために、センサーが満たすべきと考える科学的な基準を決めました。

センサーは安く、速く、簡単で、高感度で、判定度が高く低浸襲でなければなりません。

実は、がん検査が60年間も新しくならなかったのには理由がありました。それは、すい臓がんを検出しようとするときには、体内を流れる血液を調べて、既に山のようにある豊富なタンパク質の中からごく少量に存在する、ある特定のタンパク質に発生する微量な量の違いを探します。ほとんど不可能なことです。

でもティーンの楽観的な想いはそんなことには屈しません。

(拍手)2015y12m16d_001633508

ティーンの「親友」のGoogleとWikipediaを開けて調べ始めました。宿題をするときはこの2つを使えば何でもわかります。

こんな記事を見つけました。すい臓がんになると検出される8000種のタンパク質を納めたデータベースがあるという記事でした。

そして、新しいミッションができました。タンパク質データを全て調べてこの中のどれかがすい臓がんかを見つけるバイオマーカーとなるか調べることにしました。自分自身にとってよりシンプルにするために科学的な基準を作ることにしました。こんな基準です。

何よりも第一にそのタンパク質の血中レベルがごく初期の段階から全てのすい臓がんの患者で高くなり、がんである場合のみ変化がみられるものでなければいけません。僕は超膨大な作業をどんどん淡々と進めていき、4000種を確認したところで正気を失う寸前でしたがついにタンパク質を見つけました!2015y12m16d_001911411

やっと突き止めたこのタンパク質はメソテリンと呼ばれています。どこにでもあるありふれたタンパク質です。すい臓、卵巣、肺のがんでない場合はです。がんになっている場合は大幅に増加して発現します。

これが重要な鍵となるのは、疾患のごく初期に見つかることで、患者に100%に近い生存率がある、そんな時期です。検出に使える信頼性の高いタンパク質を見つけたので、次はどうタンパク質を検出し、つまりはすい臓がんを見つけるのかということに焦点を移しました。

画期的な突破口は予期しないところでやってきます。おそらくもっとも不釣り合いなところです。高校の生物の授業中。イノベーションが最高に抑制されているところ。

(笑)(拍手)

カーボンナノチューブのこの記事をこっそり持ち込んでました。炭素で出来た長くて細い管です。原子一個分の厚さです。皆さんの髪の毛の直径の50000分の1です。極めて小さいものですが、非常に素晴らしい特性があります。

材料科学のスーパーヒーローみたいなものです。生物の授業中に僕がこっそりとこの記事を机の下で読んでいた一方で、きちんと聞くべき授業で扱っていたのは抗体という別の素晴らしい分子についてでした。2015y12m16d_001626475

抗体がすごいのはたった1つのタンパク質にだけ反応することです。でもナノチューブほどには興味をひかれませんでした。まぁだから、ただ授業を受けていたのですが、突然ひらめきました。

この読んでいたカーボンナノチューブと授業で考えているべき抗体を組み合わせられるかもしれないと気付きました。

本質的には大量の抗体をナノチューブの網構造に編みこんで特定のタンパク質にだけ網構造が反応するようにした上で、ナノチューブの特性を利用して、存在するタンパク質の量に反応して電気特性が変化するようにできそうだと気が付きました。

ただし、問題がありました。2015y12m16d_001841638

ナノチューブの網構造は非常にもろいのです。編み構造はとても壊れやすいので維持する支えが必要でした。このため、紙を使うことにしました。紙からガンの検査紙を作るのはチョコクッキーを作るくらい簡単にできます。大好物ですが。(笑)

まず用意した水にナノチューブを加え、抗体も加えてかき混ぜます。そこに紙を持ってきて浸し、乾かしたら、これだけでがんが検査できます。

(拍手)

そこで急に気が付きました。僕の素晴らしい研究計画にちょっとした影を落とすようなものです。がんの研究をするには家のキッチンではできないということです。母にも不便かもしれません。そこで代わりに研究所で研究しようと決めました。

そこで材料一覧・予算・研究予定表・研究手順を書き上げました。そして、それをジョンス・ポプキンス大学と国立衛生研究所の200大の教授にメールしました。

基本的にすい臓がんの研究者全員です。こんな了解のメールを送られてくるのを待ってました。「きみは天才だ!これで皆が救われる!」そして…(笑)2015y12m16d_001931018

でも現実は甘くなくて、一ヶ月ほどの間に送った200件のメールに199件の却下メールが届きました。ある教授は研究手順の全てを細かく確認して、一体どこにそんな時間があったのかと思いますがー手順の1つ1つ全てこんな酷いものはないというふうに指摘してきたのです。僕の研究構想を自分で思っていたほどには教授たちが高く評価していないのは明らかでした。

でも、希望の兆しがありました。ある教授から「私のところできみのこと手助けできるかもしれないよ」とのメールが届いたのでそっちへ向かいました。

(笑)

子どもにダメと言うな!というのに従うようでした。それから3ヶ月後、この人が絶対会える日をやっと取り付けて彼の研究室へ行きました。僕はものすごくウキウキして椅子に座り、口火を切って話し始めると、5秒もしないうちに別の博士を呼びます。

こんな狭い研究室位博士が何人も集まってきて僕を質問責めにしました。最後にはすし詰めの満員電車のようでした。20人の博士と僕と教授がこの小さな研究室に詰め込まれ、みんなで質問を次から次へと投げかけて、研究手順に穴を開けようとします!こんなことってありますか?どうとでもなれです!(笑)2015y12m16d_002000203

しかし、この尋問にさらされながらも全ての質問に答えました。かなりの数に勘で答えましたが正答でした。そうこうしてついに研究場所を手に入れました。でも、その後すぐに気づくことになりました。一次は輝かしい手順と思えた手順にはおびおただしい数の間違いがありました。7ヶ月以上の時間を掛けて、1つ1つ丁寧に全ての間違いを正していきました。

どうなったかって?1つの小さな検査紙で、費用は3セントで、5分でテストできるようになりました。この方法なら168倍速く26000分の1以下の費用で400倍の感度で検査できます。現在の標準的な検査方法と比べた場合です。

(拍手)

でも、最高なのはこの検査紙が100%に近い正確さで検出できることと、患者が100%に近い生存率があるごく初期のがんを検出することができるところです。

ということは今後2年から5年以内にはこの検査紙がすい臓がんの生存率を悲惨な5.5%から100%近くに引き上げる可能性があり、卵巣や肺のがんでも同じように生存率を上げるでしょう。でもこれで終わりではありません。

抗体の種類を変えることで違うタンパク質を検出するようにすれば、違う疾患を検出できます。潜在的に世界中のどんな疾患でも検出できるでしょう。心臓疾患に始まり、マラリア、HIV、AIDSまで。また他の種類のがんだったり、何にでも使えます。

いつの日かこうなればと願います。以前は助からなかった1人の叔父さんが助かり、母親がたすかり、兄弟が姉妹が助かり、愛すべき家族の一員が助かるよう願います。すい臓、卵巣、肺のがんの疾患のことを考えて悩まされ心配することがなくなるように、そしてどんな疾患にも苦しまなくても良くなるようにと願います。2015y12m16d_001941332

インターネットを使えばなんだって可能です。理論を人に伝え、共有しても良くて、価値あるアイデアと評価されるので、複数の学位をもった教授である必要はありません。中立的な場所で、見た目や年齢やジェンダーが何であれ、影響はなく、アイデアだけが重視されます。

僕の場合にはインターネットに対して全く新しい見方をしたのが全てでした。ネットはもっと別の使い方ができて、皆さんのふざけた顔の写真をアップロードする以上に、使い方によっては世界を変えていけるかもしれないと気付きました。

もし、すい臓が何かさえも知らなかった15歳の子が新しいすい臓がんの検査法を発見できたとしたら。皆さんなら何ができるか想像してください。ありがとうございました。

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